ハンドベル『ひらがな演奏®』への想い~教本まえがきより

こんにちは。
静岡県富士市ハンドベルスタジオワイズベルの大野由貴子です。

『ひらがな演奏®』教本を出版してもうすぐ5年。
出版前~今まで様々なご意見を頂いてきました。
ひらがな演奏®とは>>

嬉しいお声をもあれば、批判的なご意見もあり、その度にこの奏法を考えた時のことを思い出します。

教本のまえがきに誕生のいきさつが書いてあるので紹介させてください。

「楽譜が読めないから」と楽器をあきらめていませんか。
『ひらがな演奏®』誕生のいきさつ

私がハンドベルに出会ったのは今から20年ほど前。たまたま目にした体験教室のチラシに誘われ、ハンドベルがどんなものかも知らずに軽い気持ちで参加しました。

1人が鳴らせるのはたった2本なのに、みんなで振ると曲になる。これまで経験したことのないアンサンブルの楽しさに一瞬で虜になりました。

もっと上手くなりたい!本格的になりたい本格的に習いたい!!

地元はもちろん、他県のチームにも所属し、練習に励みました。プロの演奏家の指導を受ける機会にも恵まれ、どんどんのめり込んでいきました。

一方で、地元では地道に普及活動を行いました。この楽器は1人では演奏できないので、仲間を増やしたかったからです。

体験教室を企画したり、慰問先やコンサートでは必ず体験コーナーを設けました。楽譜が読めない方にも親しんでいただけるよう、歌詞をメインにした楽譜も手作りしました。
「仲間を増やしたい」から「演奏する楽しさを伝えたい」へ、私の目的も変わってきました。

しかし、たくさんの方々がベルを楽しんでくださる一方で、楽譜を見ただけで拒否反応を示す方もいらっしゃいました。「楽譜は無理」と言われたらどうすることもできません。

そんなある日、ユニバーサルデザインのイベントでハンドベル体験を行う機会をいただきました。


【障害の有無にかかわらず、ハンドベルを楽しもう】


嬉しい反面、不安もありました。どんな方が参加されるのだろう。年齢や障害の有無や程度、それ以前に楽譜をいやがったらどうしよう・・・。来る日も来る日も、楽譜に対する抵抗感をなくすことばかり考えていました。

「楽譜がダメなら楽譜を載せなければいい」単純なひらめきでした。こうして生まれたのが『ひらがな演奏®』です。

歌詞だけを用いたシンプルなアイディアが後に多くの方に受け入れられ評価していただけたことに私自身が一番驚いています。

『ひらがな演奏®』は特別な練習が入りません。楽器に縁がなかった方にこそお使いいただきたいと思っています。

ハンドベルで気軽に音楽を。
演奏する楽しさがあなたに届きますように。

大野由貴子

少しずつですが、コミュニケーション教育や認知機能訓練などに取り入れられるようになった『ひらがな演奏®』。
もっと多くの方に知ってもらい、お役立ていただきたいと思っています。

これからも普及活動に力を入れてまいります。
HPに『ひらがな演奏®』の説明や用途を掲載しているので、ご興味のある方はご覧ください。
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